ガラスの包装材

ガラスは熱を加えると液体となり、冷やせば固体となります。

その最大の特徴は成形性の良さで、その要因は分子構造にあります。網目状であることから、温度変化の過程で粘性、堆積の変化が連続的になるのです。

例えばガラスの瓶を造るのであれば、石灰ガラスを使用することになります。もちろん原料はそれだけでなく、珪砂や石灰石も加えることになります。完成品は透明で安定しており、水や空気を通さないという特徴があり、また熱や電気にも強く、内容物の保護に役立ちます。

しかし物理的衝撃に弱いという難点があり、最近はプラスチックの包装材に置き換わりつつあります。

ガラス瓶は古くから使用される包装技術ですが、実は最近もその技術は進化しています。品質も高められていますし、生産性も向上しているのです。製造には大型機械に加えてコンピューターも導入されており、更なるコストダウンを目指して更新されています。

また、ガラスの難点の一つである「重さ」に関しても、軽量化に向けた研究開発が続けられています。その代表例がリターナブル瓶の開発であり、金属やプラスチックとの積層化も含めた選択肢が検討されています。