段ボールという包装材

段ボールは包装材の中でも、最も利用されているものの一つです。

それは、段ボールにはたくさんの長所があるからです。緩衝性が高く、軽く、弾力性があり、ユーザビリティが高いという性質は、包装材としては一級品であることを示しています。

段ボールの多くは直方体を形成するために製造されており、流通に使うトラックの荷台等に簡単に積み込むことが出来ます。また、原料が紙であることから、廃棄に手間がかかりませんし、環境に優しいという利点もあります。

段ボールはリサイクルにも向いていますし、様々な用途が考えられます。中には多機能な段ボールもあり、撥水性が期待できるものもあります。撥水性を生み出すのは表面に塗られた合成樹脂であり、少々の水分は弾いてしまいます。この段ボールは主に水産物の包装に使用されることになります。また鮮度を保つことのできる段ボールもあり、青果物を包装するのに最適です。

そのそも紙は段ボールに限らず、色々な工法で新しい材質に生まれ変わります。紙だけでは水や油に負けやすく、紙粉も発生してしまうため、コーティングや他の材質とのブレンディングで耐性を高めるのです。

典型例は牛乳パックでしょう。樹脂を塗工した加工紙を使っているため、水が漏れ出ることはありません。中身が油の場合は、別途非フッ素系耐油樹脂をコーティングすることになります。