パッケージデザインとイメージ価値

わたしたちが何かを買う場合、生活必需品ばかりではありません。趣味のものや、役に立たないものを買ったりします。生活必需品の中でも、価格で選ぶ人、内容で選ぶ人とさまざまです。

丈夫だから役に立つからという言葉を商品の包装パッケージに入れこむのもとても有効ですが、それ以外の表現も研究されています。けれど、何が人の消費行動を呼ぶのかというのは未だにはっきりしていません。消費者の意思決定というのはとても不可解といえるのです。

また、人の好みや価値基準というのは、時代の動向、国や地域とシンクロしながら変化するといいます。インバウンドで外国からの旅行者向けにいろんな商品が考えられました。単純に日本を打ち出したもの、たとえば侍や浮世絵のようなわかりやすいものが売れたり、衛生用品が売れたり、また、抹茶味がとても人気が高い国があったりと、流れに合わせて商品を売っていくという態勢になっていきます。

また、流行に乗っても、半年後には見向きもされないということもあります。国民性や地域性を無視してもダメですし、時代の流れも無視できない。とても注意深く情報を発信していかなければならないともいえます。包装デザインの価値というのは、こういったことに柔軟に適応できるということもあります。

カスタマーインティマシーという言葉があります。カスタマーというのは顧客です。インティマンシーというのは、親密、親交のことです。カスタマーインティマシーというのは、消費者と企業の緊密な関係を表しています。顧客の要求に応えて親密性を強めて、信頼関係を築くことで、自分の会社の商品やサービスといったものを使ってもらおうというのが狙いです。マーケティングは必須ということです。