「もったいない」日本人の暮らし

日本人の「もったいない」精神は、「モノを大切にする心」「最後まで使い切る心」などとして、昨今のエコロジーブームのなかで飛躍的に注目されているトピックでもあります。かつての日本人の生活スタイルが資源をムダに使わないといった「エコ」な精神のものとに習慣化されていたことは「もったいない」という言葉そのものであるようです。先に開始されましたスーパーやコンビニエンスストアで買い物した際のレジ袋の有料化は、日本人の「もったいない」精神が、現代社会のなかで失われつつあることを示しているのかもしれません。現代的な生活スタイルのなかでは、常にエアコンが一定の温度で空調を管理し、寒い冬には水道をひねるだけでお湯がでてくる便利な暮らしが当たり前のように皆さんを取り巻いております。スーパーやコンビニエンスストアのスナック菓子の包装が過剰であるといったような高校生の訴えなどが、昨今、各メディアにて賛否両論のニュースとして取り上げられておりましたが、現在における社会システムの便利な側面が、「節約」に結び付いていないことが大きな論争を引き起こしているのではないかと思われます。18世紀にはじまった産業革命以降の資源の大量消費は、現代人に大きな課題を突き付けております。今後も加速していくであろう地球環境破壊のなかで、日本人としての「もったいない」精神を、社会システムのなかに復活できる取り組みが求めれているような気がしております。