食品の腐敗などの原因を元から絶つ工夫

食品包装は、食品をいかに腐敗や変質からできるだけ長い期間にわたって防ぐという保存への工夫と挑戦と言ってもいいかもしれません。食品が本来有している特質を変えてしまう要因は、現代ではいろいろ解明されてきていますが、昔ではわからなかった微生物や化学的変化、外気に含まれている湿気や酸素といった多くのものがあります。

これら要因の一つ一つに対応した包装技術が生み出されており、とりわけ微生物という手ごわい相手に対しては殺菌あるいは滅菌といった技術が使われ、その増殖を防いでいます。さらに、殺菌など処置を施したうえ流通段階でも低温で輸送されるなど二重三重の対策を施している食品もあります。

また、並行して低温輸送に頼らなくてもいいような包装技術も開発されることで、一層食品流通を容易にしています。